2010年1月29日金曜日

海洋生物センサス

朝日新聞28日夕刊に、海洋生物センサス (Census of Marine Life、CoML と略記) が大きく取り上げられました(asahi.com にはまだ掲載されていない模様)。今年10月に名古屋で COP10(注) が開かれますが、CoML での研究が COP10 で活用される見通しです。CoML で集められたデータは OBIS というシステムに登録されます。記事にも、データの地球規模の分布地図が掲載されています。

実は私はこのシステムの改良に取り組んでいます。私が今まで注力していたのは、OBIS の下部システムである OBIS-SEAMAP です。これが非常に評判が良いため(単なる自慢です!)、親のシステムの改良も依頼されたわけです。

CoML は 2010 年秋に終了しますが、OBIS はそのレガシーとして秋以降も存続するため、その役割は重要です。私もその重責をひしひしと感じています。


注:昨年コペンハーゲンで開かれた COP15 は、地球温暖化に関する条約締結国会議で、名古屋で開催される COP10 は、生物多様性に関する会議です。同じ COP という略称ですが、混同しないように。

2010年1月28日木曜日

オーシャンズ

映画「オーシャンズ」を観ました。映像はとても素晴らしかったです。一方で、ナレーションは少々退屈でした。宮沢りえがいけないのではなく、ストーリーが物足りなかったです。この映画は、自然保護を前面に打ち出しているわけではありませんが、それでも、もう少しインパクトのあるストーリーにしても良かったのでは。
アメリカでは、ディズニーによる配給で4月22日に公開されます。

テレビや新聞で盛んに話題になっていますね。アメリカでは、まだ公開が先ということもあって、それほどメディア露出はありません。この先どうなるか、いずれまたレポートしたいと思っています。

なお、この映画は Census of Marine Life (海洋生物センサス)という世界規模のプロジェクトが協力しています。これがまさに、私の研究所が関わっているものです。素敵なパンフレットをダウンロードすることができます(英語&フランス語)。このパンフレットの5ページ目にある撮影場所を示した地図は、私が作成したものです。