2010年9月30日木曜日

日常英会話 pass out と pass away

pass out と pass away は似て非なる言葉です。恐らく、この2つとも英語の授業では出てこないのではないでしょうか。それでも、ごく普通に(日常的、と言う意味ではないことは、以下を読めば明らかです)使われます。

pass out は気絶する、と言う意味です。興奮しすぎて、あるいは、飲み過ぎて気を失った、と言うときに最もよく使う言い方です。I was so drunk that I passed out. (飲み過ぎて、気を失っちゃったよ。)という感じです。

これに対して、pass away は、亡くなる、と言う意味です。An old friend of mine passed away last night. (私の旧友が、昨夜亡くなりました。)と言う風に使います。

両方とも、あまりありがたくない状況で使う言葉だというのは同じですが、取り違えると大変なことになりかねません。

このように、英語では、同じ動詞でも、それに続く副詞や前置詞で意味が大きく異なってくることは良くあります。

Census footprint

Census of Marine Life(海洋生物センサス)の活動範囲・研究対象となっている海洋を示したマップ(この手の図を英語では footprint と言います)が、科学誌 Nature のニュースに掲載されました。Census of Marine Life が、いかに広大な海洋を対象にして活動してきたかが、おわかりになると思います。

この footprint マップは、私が所属するラボが作成したものです。私も係わっています。PDF バージョンの記事で、footprint の下に記されているリンク (comlmaps.org) は、私のラボのウェブサイトです。

2010年9月15日水曜日

National Geographic Oceans Special Edition

アメリカの教養雑誌として世界的にも有名な National Geographic の Oceans スペシャルエディションに、私が関わっているプロジェクト Census of Marine Life と OBIS が紹介されています。

それだけでなく、このエディションの写真は大変素晴らしいです。本屋で是非(日本でも入手可能なら)ご覧になってください。

2010年9月12日日曜日

マウント・レーニアーでの出会い

2010年8月にワシントン州にあるマウント・レーニアー国立公園に行きました。4,300m の山の中腹にある Camp Muir まで日帰り登山を楽しみました。

その行程中、6人の若い日本人パーティーとそれに付き添っているおじさんに出会いました。パーティーの面々とはあまり会話しませんでしたが、彼らが出発した後に残されたおじさんに、写真を撮ってもらうべく、同時に、お話好きそうな方だったので、ちょっと会話をすることになるかな、とも予期しつつ、お願いしました。

そして判明したのは、その日本人パーティは、学習院大学の現役の登山部の方だったのです。もっと驚いたのは、そのおじさんは登山部OB、どころか大先輩に当たる方だったのです。なんでも、シアトルの近くにお住まいで、登山部がやってくる度にお世話をしているのだそうです。お年は75歳。まだまだしっかりしていらっしゃいます。そしてなんと、2005年と2006年には一緒に登頂したんですよ、なんて軽々しくおっしゃるではありませんか! つまり、70歳にして 4,000m の山に登ったことになります。 驚愕です。尊敬です。

奥様も低地で待っていらっしゃったようで、これからまた妻と一緒にこの辺を散策しますよ、なんて。なんと素晴らしい夫婦でしょう。。。

2010年8月22日日曜日

ムースと関節炎

ご存じかどうか知りませんが、ムース(moose)は私の一番好きな動物です。ムースとの出会いは、イエローストーン国立公園で人生初のバックパッキングをしたときに遡ります。私がランチを食べていたときに、ふと見上げたら、わずか10mくらいの至近距離で、巨大な雄ムースと見つめ合ってしまったのです。そのムースは、私がランチを食べている様子をしばらく観察していたらしいのです。この衝撃的な出会いをきっかけに、ムースファンになりました。

そんなこともあって、ムースと人間の関節炎を結びつける研究に関する記事を見たときは、ちょっと嬉しかったです。

Isle Royale National Park にいるムースの多くが関節炎を患っているそうで、研究から、その原因が成長初期の栄養不良にあることが分かったのです。人間の関節炎の原因やその発展の解明は複雑ですが、ムースに対する研究で、成長初期段階で、または、妊娠中の女性が、適切な栄養を摂取することの重要性が明らかになってきました。

ところで、Isle Royale National Park は教科書的とも言える、とても貴重なムースとオオカミの生態系が残されている場所です。私も大学院でこの predator-prey (捕食関係)の研究を少々やりました。

2010年8月16日月曜日

日常英会話 5つの言葉でレストランを乗り切る方法

アメリカ旅行で一番心配なのがレストランでの食事でしょう。でも心配いりません。パターンさえ覚えていれば、わずか5つの言葉だけで、レストランでの食事を楽しむことが出来ます。

そのパターンというのは、

1. レストラン入店時、自分たちの人数を伝える
日本の多くのレストランと違って、アメリカでは通常、ホスト・ホステスがテーブルに案内してくれます。Wait to be seated などと書かれています。そのため、入店後グループの人数を聞かれます。ですので、英語が聞き取れなくても、自分たちのグループの人数を言うだけで大丈夫です。例えば、

 Just two. (二人です)

もう少し、しっかりした英語で言いたければ、

We are a party of four. (4人のグループです)

なお、通常アメリカでは、グループというよりも、party というほうが多いです。

2. ドリンクを頼む
席に案内されると、しばらくして担当のホステスがやってきて、まずはドリンクの注文を聞きます。ですので、ここでもとりあえず、

Just water, please. (水だけで結構です)

とか、

Orange juice, please. (オレンジジュースを下さい)

と言えば済みます。

3. 料理を注文する
ドリンクが配られたあと、再度ホステスが聞きに来るのは、料理の注文です。
ですので、メニューを指さして、

This one, please. (これ下さい)


で良いですね。

4. お決まりの、「いかがですか」に対して
これが日米のレストランの一番大きな違いです。必ずと言っていいほど、ホステスが途中で立ち寄って、How's everything? などと聞いてきます。「食事はいかがですか?」というお決まりのコミュニケーションです。別に立派な応答をする必要はなく、単に、

Great! (素晴らしいです。)

だけで済みます。もう少し感動を表したかったら、

Wonderful! とか Excellent! (感動的です。とか。。)

でも良いでしょう。

5. 請求書
食事が終わった頃、請求書を渡されます。ですので、単純に

Thanks. (ありがとう)

と言っておけばいいでしょう。「デザートはいかがですか?」と聞かれることも多いので、その場合は、 断りたいなら、

No thanks.

ですね。まとめると、英語が聞き取れなくても、以下の順番で英語を覚えておけば、最低限、レストランでの食事を乗り切れます。


1. Just two (人数).
2. Just water, please.
3. This one, please.
4. Great!
5. Thanks.

なんと簡単でしょう!

オオカミの保護

オオカミは、アメリカではクマなどと共に、食物連鎖の頂点に立つ重要な動物です。狩猟などによって今や絶滅の危機に立たされており、絶滅危惧種として保護されています。それが、最近になって、一部の地域で生息数が回復して、絶滅危惧種の指定を解除すべきだ、と訴える人々が増えてきました。

その流れを受けて、2009年4月、モンタナやアイダホ州で、絶滅危惧種から除外されてハンティングが許可されるようになりました。この決定に反対した動物保護グループからの訴えを受けて、モンタナ州の法廷で、保護を復活すべき、という法的判断が下されました。

ここで注目すべき点は2つ。まずは、こうした大型動物の危機的状態とそれを受けての保護は、人間のエゴの結果だという点です。自分たちが絶滅の危機に追いやっておいて、その生態系に対する影響が甚大だと気づくと、保護に廻り、そして少し回復するとまた狩猟を再開。いつまで経っても自然と調和の取れた生活を出来ないのです。

もう1つは、記事にもありますが、オオカミによって殺された家畜の数はわずか200頭足らずであるのに対し、その他の原因で死んだ数は10万頭を超えるのです。オオカミ被害を訴えて、狩猟を再開するよりも、その他の原因で死ぬ数を減らす努力をした方がよっぽど効果があるはずです。オオカミを敵視するのはいかがなものか、と感じてしまいます。