地球の酸素のおよそ半分は、海中の植物プランクトン (phytoplankton) の光合成よって生成されます。他の半分はもちろん陸上の植物の光合成によるものです。
この植物プランクトンが大幅に減少しているという研究が Nature に発表されました。地球温暖化による海水温上昇が原因と見られています。植物プランクトンは、酸素を供給するばかりでなく、海洋生物の食物連鎖の土台にもなっていて、この大幅減少は地球環境に甚大な影響を与えることが懸念されます。
この論文に対してコメントを寄せた Falkowski は、"We're squeezing big open-ocean fish like tuna and swordfish from both ends" と警鐘を鳴らしています。つまり、ツナやメカジキといった大型の魚を、上(陸上)からは乱獲で脅かし、下(海中)からは食物連鎖を破壊することで生存を脅かしている、というわけです。
人間は何か良いことが出来ないのでしょうか?
なお、この論文の筆者の一人 Boris Worm は、Census of Marine Life の研究者でもあり、私もお会いしたことがあります。
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